安心できるひとつの場所
おおさか結言友会とは
吃音を持つ人のためのセルフヘルプグループとして 2015年9月20日に約20年ぶりに正式に復活いたしました。定期例会、不定期で吃音講座を大阪市近隣で隔月で開催。会員同士の交流を深めるイベントも企画しています。
【おおさか結言友会が大事にしていること】
「となりにいる人を想いやること」
相手を受け入れ、耳を傾けること
想像すること。
そして行動に移すこと。
会員
吃音のある方、吃音のある子どもを持つ親、言語聴覚士、臨床家、ソーシャルワーカー、研究者らが、大阪のみならず近隣府県から参加しています。
個性あふれるメンバーが揃っています。
【活動内容】
・定期例会
・講演会
・交流会
・会員同士の交流を深めるイベント
これまでの体験に共感し、
現在の悩みや不安を打ち明け、
これからの対処法や改善法、
研究の状況、医療や教育、福祉についての情報交換を行います。
また、講師をお招きし、
吃音の基礎知識や吃音臨床における訓練法について学び、
吃音を軽減し、日常生活への般化を目指します。
セルフヘルプグループとは
仲間同志が支え合うグループです。同じ体験をもつ人が、”わかちあい”、”ひとりだち”し、”ときはなち”へ進むことを目的としています。”言いっぱなし、聞きっぱなし”が原則ですが、おおさか結言友会では、”ボケっぱなし”にはさせません。安心してください。つっこみますよ!笑
【定義】
「仲間同士が支え合うグループ」
①共通の問題をもっている
②対面的な(face to face)相互関係がある
③メンバー同士は対等な関係にある
④参加は自発的なものである
⑤専門家との関係はさまざまだが、基本的にはメンバーの主体性を重んじる
【機能】
①わかちあう~気持ちを、情報を、考え方を。
②ひとりだち~体験からの情報を得る、自分で決める。
③ときはなち~気持ちを解放する、自分を差別することを止める。
※社会参加へ向かう「同じ体験」をもつ人が、
わかちあいからひとりだちへ、ひとりだちからときはなちへ進む。
参考文献:久保・石川,1998
あなたは「吃音」「言友会」という言葉をと聞いてすぐにイメージができますか?
恐らくイメージできない人が多いのではないでしょうか。
私も言友会に参加するまでは同じ吃音のある人にはほとんど出会ったことがありませんでした。言友会の例会に参加しても成人後に「吃音」の名前を知り、これまで知らずに生きてきたという方が半数程度おり、とても驚いたのを覚えています。
日本の発症率は総人口の5%、有病率は総人口の1%。つまり100人に5人は吃(ども)った経験があり、現在でも100人に1人は現在も吃音とともに生活していることになります。このように聞くと案外多いように感じますよね。ただ、実生活ではあまり出会う機会が少ない。これが「吃音」の特徴であると思います。
毎日の生活の中で「電話」や「お店での注文」が思うようにできない。「思うように話せない」「なんで自分だけが」と思うこともあるかもしれません。しかし、同じ悩みを抱えている仲間は大勢います。あなただけではありません。もちろん、一人ひとり症状は異なります。重さ軽さの違いもあります。ただ、人と比べる必要はありません。私たちは自分自身が生きやすくなるためのヒントを探しています。
その方法は1つではありません。吃音のことを忘れて楽しく話すこと。吃音と向き合って工夫・トレーニングを行うこと。自分の趣味を仲間と共有すること。どんな方法も間違いではありません。私たちはお互いがやりたいことを大切にし、お互いを尊重します。
あなたも私たちと一緒に豊かに生きるためのヒントを探しませんか?
会長 西尾優人